4月4日から4日間青春18きっぷを使って、西日本を一人旅してきました。
この記事は4回に渡るその旅路の最終回であり、その経験から旅の計画の立て方も併せて書いていきたいと思います。
青春18きっぷの値段や販売期間、お得な買い方や目的地までの経路の調べ方、乗り換え情報等の使い方については以下の解説記事を参考にしてください。
1日目はこちらから
4日の概要を書いておきます。
4日目はMazda Zoom Zoom スタジアムの近くのゲストハウスにて5時頃起床
この日大阪に帰るところまでは計画していたもののそれ以外は全く何も考えていませんでした。
概要としては尾道に行って、レンタサイクルを借りてしまなみ海道を自転車で爆走し何度も迷子になりながらサイクリングし尾道ラーメンを食べて、大阪へ帰還して舌鼓ことになります。
4日目
特にこの日もこれといってやりたいことはなかったのですが、朝の5時に目が覚めてしまいおじいちゃんかというレベルの早起きにびっくり
特にここ最近は、朝の3時頃に寝てお昼前に起きるのが常態化していたので、旅に出ることで生活習慣が一瞬で変わってしまいました。
起床してから、だらだらと携帯を眺め SNS などをチェックし、とりあえず他の宿泊している方達とかぶらないように早めにシャワーを浴びる。
気持ち的には、尾道に寄ってラーメンでも食べてゆっくりと大阪に帰ろうかな、なんてそこはかとなく思っていました。
しかし時間があまりにも早すぎるので、こんな朝からラーメンはきついしそもそもやってないだろうなと思いつつも支度を済ませて、前日買っておいたおにぎりと宮島で買った穴子のかまぼこを食べながら、どこ行こうかなと思案にふける。
広島から尾道への行き方はこのようになっております。

青春18きっぷを使って、広島から尾道行くと多めに見積もって2時間かかります。

7時過ぎに広島を出て、朝日に照らされながら心地よく電車に揺られ、尾道に着いたのが9時頃

この日は黄砂が飛んでいたようで、その影響からか朝日がぼんやりと山を照らし出す。
ぼやけた輪郭に山の影、どことなく神秘的なその景色を写真に収めたかったが、座ってる位置が悪かったのと人が多かったので席を離れることが出来ず諦めた。
駅に着いてから貼ってあるポスターや無料配布しているチラシ、案内などにざっと目を通し何か面白そうなことやイベントがないかと探してみる。
すると、どうやら尾道でレンタサイクルを借りてしまなみ海道をサイクリング出来るらしい。
大学生の頃友人とレンタカーを借りて四国を回った後に、しまなみ海道を通って尾道でラーメンを食べて大阪に帰ってきたことがあるのを思い出した。
あのしまなみ海道を自転車で走れるなんて思ってもみなかった!
この時、時刻は午前9時15分
しまなみ海道サイクリングして四国に行くのも悪くないなと思いつつも、
どれくらい時間がかかるのだろうか、帰れなくなったらどうしようという不安がよぎる。
一人で悩んでいてもいたずらに時間だけが過ぎていくので尾道駅を出てすぐのところにあるおのまる商店というレンタサイクル屋さんで話を聞くことにした。
「ここから四国に行って帰ってきたらどれくらいかかりますか」
「普段からロードバイクを乗られている方なら片道で8時間早い人で5時間くらいですね。」
との返事が返ってきた。往復で10時間から16時間
四国まで行って帰ってくるのは時間的に無理そうだ
「半日ぐらいであればどこまで行けますか?」
「半日であれば因島か生口島まで行って、フェリーに乗って帰ってくるというプランがいいと思いますよ」
「道中アップダウンも結構きついですけどね」
というやり取りをし、「一度考えます」と言って外に出た。
サイクリングをするにしても、まず帰りの時間を押さえておかなければならないので、広島の尾道から大阪までの帰り道と時間を調べてみる。
すると大体こんな感じ

・時間は9時過ぎ
・電車で5時間くらいかかること
・自転車の返却は午後5時まで過ぎたら15分ごとに540円の延長料金
・アップダウンがあってきつい
・途中の島からフェリーが出ている
・この日はとてもいい天気で桜も綺麗に咲いている
帰りの電車で困ることはなさそうだ。すると、5時までに自転車を返却するためにまた尾道まで帰ってこないといけない。
他に特にやりたいこともないし、しまなみ海道をサイクリングすることに決定
再度おのまる商店さんにお邪魔し、マップを頂いて、自転車のサドルの調整などしてもらった万全の状態で出発

マップを見ると、サイクリングロードと書かれているところには尾道から次の向島まで伸びているので、僕はこれを見て僕はてっきり橋がかかっているものと勘違いした。

マップを見て、尾道駅から左方向に走ってみるすると大きな橋が見えてきた。
これは尾道大橋で自動車専用道路なので自転車は走ることができない。
ここまでの道中向島に渡ることができる橋なんてあっただろうか
再度引き返してみる。今度は尾道駅から出て右側へ走っていくがやはり島に渡れる橋のようなものは見当たらない。
これはどうしたものかと思ってきちんとマップを読んでみるとどうやら渡船で島まで渡るようだ。
この勘違いのせいで貴重な時間を30分ほど無駄にしてしまった。
渡船乗り場は尾道駅から出てまっすぐ行くと渡船乗り場に到着する。

僕は他のサイクリングをされている方に付いていきなんとか渡船乗り場に到着
渡船はいくつかあるようだが僕は駅前渡船を使った運賃は110円

いきなり出鼻をくじかれてしまったがなんとか軌道修正することができた。
やっとここからサイクリングの開始だがまた迷子にならないように入念にマップをチェックする。
因島大橋までは海岸線を通ってずっと一本道をまっすぐ行けばいいようだ。
ということを頭に入れてペダルをこぎ始める。
真っ赤な向島大橋が見えた後、何も考えずに左車線をまっすぐ走っていたので、途中因島方面へ向かっている道と島の内側へ続く道の分かれ道で島の内側方面へと向かう道に行ってしまった。

この道を行くと、ぐるっと回って渡船を降りた近辺に到着してしまう。
何かおかしいと思った僕は再々マップを見直して、途中分かれ道で右に逸れ無ければならないことを知る 。
歩き遍路で1200km歩き通した僕だが、ここまで酷い迷子になり方は初めてだ。
自分の馬鹿さ加減に腹が立つ。
来た道をまた戻っていくのを面倒くなりこのまま尾道に帰ってしまおうかと一瞬頭をよぎる
しかし帰ったところで一体何をするのか、時間ならたっぷりある。
言い訳できない状況にも腹が立ち、イライラをパワーに全速力で来た道を戻る。

やっと本来くるべき道にたどり着き因島大橋が見えてきた。
快晴で春の陽気でサイクリングには最高の1日だ。
記念撮影などをしながら、因島大橋へ向かう。
レンタサイクルの店員さんが言っていた通り、海岸線の車道から逸れて、サイクリングロードから因島大橋までは登りが続く
女性は途中降りて手で押していた。
因島大橋からの景色は圧巻だ。以前も車からここからの眺めを見たのだろうが、ゆっくり眺められない上に、車道の片側しか見ることができない。
これはしんどい思いをしながらも自転車やバイクでここまで来た人しか見ることができない特権だ。

因島大橋を終えるとすぐのところにパーキングがあるので、そこでサイクリングに出る前に駅前のセブンイレブンで買っておいたおにぎりを頬張る。
昼食を済ませた後また自転車をこぎ始め因島へ上陸
因島では、右手に海、左手に桜が咲いている。

そう俺が求めていたのはこれだ。
青春18きっぷを使った西日本一人旅
それを自然が称えるかのように全てが鮮明に鮮やかに見える。
学生とはまた違った、少し経済的に豊かになった大人の青春
やはり旅はやめられない。
行き当たりばったりだがもし観光地だけを巡っていればこんな景色は見られなかったであろう。
リスクを取ってでも、不安に感じることでも挑戦してみる。
リスクを恐れて小さくまとまるだけでは見える景色が限られている。
リスクを取って挑戦にすることよって得られるものがあるのだ。
それは誰しもは初めは不安で、誰かの助けや誰かに引っ張ってもらいたいと思うことだろう。
そんな不安を抱えながらも挑戦、失敗しよりうまくできるように工夫を凝らし、試行錯誤を繰り返す。そうすることで自分で自分の道を切り開く力を手に入れる。
それが本当の自由というものなのかもしれない。
旅はそんなことを教えてくれる。
因島から尾道に渡船が出ているので、それを使って帰ることにした。
次の渡船まではかなり距離があること、渡船の出ている本数や時間、また道を迷って時間をロスする可能性などを勘案すると、自転車の返却時間を過ぎそうだったので、ここで尾道に帰ってラーメンを食べることにした。
この時、午後1時半過ぎ
2時頃に尾道に到着、自転車返却までまだ時間があるので、自転車をこぎながら美味しそうなラーメン屋がないか探す。
尾道ラーメンの印象といえば、醤油ベースのスープに背脂がたくさん入っている僕が一番好きなラーメンのタイプだ。
自転車置き場の問題で入ったラーメン屋では一応看板では尾道ラーメンを謳っていたのだが、 僕のイメージしているそれとは全く違う豚骨ベースで、背脂も浮いていないそして美味しくもないただの豚骨ラーメンだった。

そもそも尾道ラーメンの定義とは何だろう
尾道で出すラーメンであれば全て尾道ラーメンなのだろうか
替え玉を頼めるようだが、失敗したと思いながらとっとと食事を済ませて店を出る。
こればかりは下調べが足りなかったなと反省する。
背脂がゴロゴロ入った醤油ベースのラーメンこれこそが俺の求めている尾道ラーメンなのだ。
ただこの日食べたラーメンは、大阪で食べる来来亭のラーメンの方がまだましと思えるレベル
食事を済ませた後はカップルやファミリーでにぎわう尾道本通り商店街をヘルメットをかぶって自転車押しながら一人ほっつき歩く
商店街の中でも一際目立っていたのが、刀剣屋の山崎清春商店だ
店の外からでも刃物がずらりと並んでいるのが見える。中には刀も見える。
男心をくすぐられながらも、自転車置くところがないのでやむを得ず通り過ぎる。
気力と体力が残っていれば、もっと他に尾道駅界隈を散策し記事のネタにできたのだろうけども、疲れたので僕はそのままレンタサイクルで自転車を返し大阪への帰路に着いた。
すでに日が暮れており、大阪に着いた僕はその足で新梅田食堂街へと向かった。
大学生の頃からここにはよく来ており、 お気に入りの飲食店が複数ある。
やはり大阪に帰ってきたのだからたこ焼きが食べたい。はなだこのネギのたくさん乗ったあのたこ焼き
新梅田食堂街に着くと、日曜日の夕刻ということもあって多くの人で賑わっていた。
はなだこへ行くと人が列を成している。どう見てもすぐに食べれそうではないため諦めて違うお店に行くことにした。
二つ目に向かったのは、しおやというお店
コスパ最高でうどんやそばをお腹いっぱい食べられるお店だ。
新梅田食堂街にはしおやが二つあるので注意しよう。
潮屋と書くのがうどんや蕎麦を食べられるお店
汐屋と書くのが海鮮の美味しい居酒屋。お昼のランチの時間帯に食べられる海鮮丼が美味しいのでおすすめだ
うどんの方は席が空いていたが、長旅を終えてうどんと言うのもなんだか味気ない気がしたので今回はパス
別の方は人でいっぱいだったのでこっちもバス
たこ焼き以外で大阪の他の名物といえば、串カツ
新梅田食道街には、めちゃくちゃ安くて美味しい串カツ松葉の総本店がある。
松葉に向かってみるものの、やはりこちらも多くの人が並んでいる。
最後に向かったのが、僕が大学生の頃から愛してやまない極上の親子丼が食べられる笑卵
プラス100円で大盛りにもできる。
席が二つ空いていたので、笑卵に決定

やはりとろけるようなここの親子丼は他のどこで食べる親子丼よりも最高だ。
初めて来た時は、ホルモンうどんかなんかそんなものを頼んだと思う。お金はメレンゲを使った卵かけご飯などもあるが、どれもいまいちだった。
笑卵に来たならば、親子丼の選択一択だ。
こうして大阪に帰り長い旅路を終えて、腹を満たして僕の青春18きっぷ西日本一人旅に幕を下ろした。

まとめ
4日目は一番手こずった1日かもしれない。山登りでは体力的にしんどいところがあるが登り切ってしまえばそれまでだ。
しかし4日目は迷子になったり選択をミスったり、日曜日ということもあって人で混雑していたりということがあってなかなか物事がうまく運ばなかった。精神的に疲弊する一日だった。
楽しいことも辛いことも多い方が人生の彩りが増えるので、これはこれでいいのだが。
さて次はどこに旅に出よう。
僕はこれまでに行ったところ、行きたいところ、気になるところにグーグルマップでチェックを付けている。

今回西日本を選んだのは、まだ時期的に北日本の方は寒いと判断したからで、本当は行けるのであれば下の方に行きたかった。
北の方はまだ全然攻めていないので次に行くときは北のほうにいってみようと思う。熊野古道も攻略してみたい。
以上で僕の四日間の旅路の記録を締めようと思います。
ご覧いただきありがとうございました。
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