歩き遍路コンプリートガイド~大事なこと~

歩き遍路コンプリートガイド アイキャッチ コラム

こんにちはだいごです。

私は遍路中にできるだけ毎日日記をつけるようにしていました。まだその当時はブログを始めていなかったのに加えて、ノートパソコンを持ち歩くのがさすがにしんどいので、手帳を持ち歩いてその日起こったことや、どういったルートでお寺を回るかなんかを記していました。今日はその中から実際、得た情報や、私が歩き遍路を始める前に自分に伝えたい大事なことをピックアップして私の体験を踏まえて書いていきたいと思います。

遍路中の日記の画像

 

僕の単純な体験談や遍路中の出来事、出会いなどを綴った外伝の方も興味があれば読んでみてください。

歩き遍路コンプリートガイド~外伝~

アクセス

まず、私は大阪から徳島に渡ったのですが、どういう風にして渡ったのかと言うと、好きっぷ2000を活用しました。大阪駅から新今宮駅に行き、そこで好きっぷ2000を購入し南海線に乗り換え和歌山港まで行き、フェリーで徳島港に渡りました。徳島港からバスと電車を乗り継ぎ、1番札所霊山寺の最寄り駅である坂東に行きました。

南海フェリーで新今宮から徳島港へ向かう好きっぷ2000の画像

詳細はこちらから

https://nankai-ferry.co.jp/toku/%E5%A5%BD%E3%81%8D%E3%81%A3%E3%81%B72000

 

徳島港から和歌山港までフェリー片道乗船券と、
和歌山港駅から南海電鉄全駅(泉北高速線を除く)までの
片道乗車券がセットになった超お得なきっぷです。

引用:好きっぷ2000-南海フェリー

 

 

出来る限り歩きで、適宜途公共交通機関を利用して移動する場合、四国運輸局が出している「四国88 NAVI」を持っていれば大変便利だと思います。予めプリントアウトするか、ブックマークに保存しておくと良いでしょう。

http://wwwtb.mlit.go.jp/shikoku/soshiki/seisaku/88navi.html

 

北海道から来られている方でしたら、高松空港に降りて、 バスと電車を利用して1番札所霊山寺に来られていました。遠方からお越しの方はこの方法が最適だと思います。

 

歩きのペースが掴めるまではゆっくりと

歩き遍路を始めてワクワクするあまり初めに飛ばしてしまう方も多いと思います。私がそうでした。。。

しかし2ヶ月もあるので、まずは焦るよりも自分の体が持つ歩くペースを把握することに努めましょう。誰かに合わせるのではなく自分のペースでゆっくり進みましょう。怪我をして前に進めなくなってしまってはせっかく取った時間とお金が元も子もありません。

 

お寺は17時まで

納経をして御朱印をもらえるのは。どのお寺でも基本的に17時までです。 私は18番札所恩山寺までの道中で左膝がお亡くなりになったため、19番札所立江寺にギリギリ5時までに着くかどうかというくらいの時間でした。

なので、お寺に電話して、「少しだけ過ぎてしまうかもしれないが待ってほしい」と懇願し、待っていただきました。誠に勝手ながら 快く聞いていただき大変感謝しています。

これは 5日目の出来事で、17番から19番札所までたどり着きこの日、左膝を痛めていたために宿泊予定だった善根宿にはすっかり日が暮れて辺りが真っ暗の中探してなんとか見つけることができました。そこで出会った他のお遍路さんから手料理を振舞っていただき、不安が打ち解け、感極まって号泣してしまいました。大変疲れており、左膝を痛めていたこと、辺りが暗くなってなんとか善根宿にたどり着けたこと等、とても辛い一日であり、あの方のご親切心は本当に心に染みました。

歩くペースは自分で掴んでおきましょう。平均的には時速4 km だと言われています。私の経験的にも大体それぐらいのイメージです。お寺までの距離を4で割って、大体のかかる時間が計算できます。 納経所の受付時間が7時から17時なので、朝の時間帯が非常に大切です。動き始める時間が遅くなればその分、回れるお寺も少なくなります。暑い時期は特に日の出と同時に動き始め、酷暑の時間帯は少し休憩すると良いでしょう。冬の場合、日の出が遅く、日没が早いので朝の暗いうちから動き出すこともありました。 したがってライトは必要不可欠となります。ヘッドライトを照らしながら暗い道を歩くというのはしばしばありました。

道の駅の活用

最近、道の駅で宿泊している人がいるというのが問題なっていますが、きちんと許可を取れば問題ありません。トイレや食事の確保で道の駅はしばしば利用しましたし、ご当地の変わった食べ物なんかも発見することができます。宿泊ができないところもありますので、きちんと施設管理者に許可を取るようにしましょう

ご当地グルメをおさえておく

 

私は基本的にの宿で自炊をしていたためなかなかご当地グルメにありつくことができなかったのですが、 やはり次に行ける機会がいつ巡ってくるのか分からないのでご当地グルメは堪能したいところです。私は愛媛の鍋焼きうどん香川の讃岐うどん(うどんの本場に行くとこんな食べ方があったのか!と驚くことばかりでした。)など堪能していました。松山の鯛めし高知のかつおのたたきを堪能できなかったのは少し残念に思っております。次に行くときは必ずこれらを食したいと考えています。

お遍路中ご当地の香川で頂いた讃岐うどんの画像

峰の名前の付くお寺にご注意を

八十八ヶ所の中でもお寺の名前の中に峰の字が入っているものにご注意してください。峰の入っているお寺はすべからく険しくとても厳しい道のりとなります。冬でもこれらのお寺に行くには汗だくになります。峰が入っているだけあって、登りがめちゃくちゃきついです。峰の字が入っているお寺に行くだけで一日の体力ほとんどを持っていかれるようなイメージです。特に野宿で重たいザックを背負っている場合には厳しい道のりとなるでしょう。

神峰寺に向かう途中の画像

歩きだけに拘らない

私は道中ほとんどすべてを歩いて回ったので歩いた距離からすればほとんど誤差のレベルですが、途中でクラウンやベンツに乗せていただくことがありました。これは日が沈んで次の宿泊予定地に向けて歩いていて、それを見かけた車でお遍路しているご夫妻に声をかけていただき、ここからまだ2時間程歩かないといけないという状態でしたのでお接待として、近くまで車に乗せてもらいました。その中で貴重なお話をたくさんしていただきましたし、一人で歩いていただけでは得られないものを得ることができましたので私は後悔しておらず、ご夫妻に大変感謝しています。また、山の上のお寺から降っている最中に雨が降ってきたので、急いで下っていたところ、同様に納経を終えて下ってきたベンツに乗っているご夫妻が私を追い越して先で止まって待っていてくれました。雨をしのげる道の駅まで送り届けてくださり、この時も本当に助けられました。 この方は、ご自身の医院の開業しずっと医者としてやってきたものの、医院をご子息に継承され時間ができたので夫婦で遍路に来たと仰っていました。

このように予想できないことはしばしばあるので、歩いて回ることに拘らず貴重な出会いを大切にしましょう。

遍路は人生の交錯する場所

普段なかなか出会うことができない肩書をお持ちの方でも、四国で白装束を着てしまえば誰でもない修行する一人のお遍路です。 私はお遍路というのは大人のテーマパークでもありながらそれぞれの人生の交差点でもあるなと感じました。この辺りは準備編でも書いていますので気になる方は読んでみてください。

歩き遍路コンプリートガイド~準備編~

仕事を勇退されてセカンドライフを謳歌しながら回る人学生時代の体力と時間を活かながら自身を見つめ直している人、また自分ではない誰かの想いを背負って回っている人just experience(経験のため)病気の治癒を願って回る方等々

病気の平癒を祈ってお遍路をする少女

これだけ見ず知らずの人に心を開いて、正直に自分の願い事や、気持ちを正直にさらけ出し、心からの交流できる場所というのは他にはないと思います。

私が出会った人の中には、外資系の IT企業でお勤めされていた方、現役の大学教授、医者、起業家、10年以上四国を歩きで回りながら悟りの境地を目指している人(その方は一文字ドメインをかつて持っていた。年金は受け取っておらず、アメックスのプラチナカードを持っており(見せてもらいました)、それでも托鉢して質素倹約に暮らしていらっしゃいました)等々、本当に普段巡り会うことができない方達と様々な話題について意見を交わせることができるなんてなんと幸せなことでしょう。

歩きでの遍路は時間の割になかなか前に進まないためもどかしいですが、時間がかかる分このように出会いにも恵まれます。 こういった出会いを最大限楽しんでください。

善根宿活用法

遍路無料宿泊所、善根宿の画像

善根宿というのは、基本的に歩きで回るお遍路さんに向けて、全員で宿泊場所を提供してくださる宿のことです。なので基本的に無料ですが、空いた場所を活用して個人でされていなさる方もいるので、光熱費代として一泊500円ほどで泊めて頂ける所もあります。

私は現地に行くまで善根宿の存在を知らなかったのですが、お寺の納経所で善根宿の場所や情報が載っているリストをいただきました。

いわゆる萩森リストというものがあるのですが、ネットで出回っているものは注意してください情報が古くなっていてすでに無くなっている場所もあるために、「ネットに出回っているものはあまり信用しないでほしい。ネットには挙げないでほしい。」と直接萩森さんから言われました。

善根宿にはそんなにたくさんの人が泊まれるわけではないので、ネットにあげることで多くの人が来て、あぶれてしまっても大変です。他のお遍路さんのことも考えて、行動するようにしましょう。

善根宿の情報はネットにも出回っていますが、基本的に現地で善根宿がないか情報収集するようにしましょう。実際ネットでは出回っていないところも多いです。へんろみち保存協力会の黄色の四国遍路ひとり歩き同行二人という黄色い地図を持ち歩いていれば、詳しい人に、その地図上のどこに善根宿があるのか書いてもらうといいでしょう。

善根宿は本当に善意で場所を提供してくださっていますので、使用した際には使用前より綺麗な状態で、使ったものはきちんと片付け出て行く時は掃除して出て行くようにしましょう。

遍路小屋・東屋・休憩所の活用法

お遍路における東屋のイメージ画像

これはまれにみかける高級東屋の仕様。期待しすぎない方がよい

野宿の場合、遍路小屋や東屋で寝泊まりすることも多くなると思います。東屋では17時以降でないと寝泊まりするためには使えない場所やそもそも寝泊まりできないところがありますので注意してください。

黄色の地図では休憩所や遍路小屋が地図にマークがありますのでそれを見て次に泊まる場所を探してもいいのですが、屋根とベンチがあるだけで吹きさらしの東屋もあり、こればかりは現地に行ってみないと分かりません。

これも現地の方や詳しい方に、宿泊が可能な東屋や休憩所、遍路小屋はどこかにないか聞いてみて、地図に書いてもらうようにしましょう。

地図には全ての休憩所や遍路小屋東屋が乗っているわけではないので注意してください。また、歩きの遍路にとっては水が使えるかどうかも非常に重要です。公園であれば水道などがありますが、東屋単体しかない場合、夕食と朝食で使う水はあらかじめ確保しなければなりません。従って1Lから2 L くらいは準備しておく必要があります。

 

普段出会えない野生動物達との遭遇

「ピーヒョロロロロ」「ピーヒョロロロロ」とトンビがとても多い。特に高知

私が山道を歩いていると、何かが地面から飛び立ち木に止まった。よく見ると鮮やかな緑色をした、、、鳩?後々調べてみると山鳩と言うらしい。とても綺麗だ。初めて見た。

遍路中に見かけた鮮やかな山鳩の画像

他にはも駆け抜けていった。

動物ではないが、フキノトウも初めて見た。趣味で釣りをするので山菜は小さなころに教わってよく摘んだのですが、フキノトウは見たことすら無かった。湧き水が沸いているところで蛙の鳴き声に足を止めて探してみるとたまたまフキノトウがあった。

フキノトウの画像

つくしを摘んで処理して食べていた。もし春に歩き遍路をするのであれば、山菜の知識を身に着けておくといいと思います。菜の花はどこにいってもいっぱい咲いており、新芽がおいしいですよ。ただ、人の敷地内のものを勝手に採取するのは止めましょう。

 

ミカンマイスターに俺はなる!?

お遍路中頂いた色んな種類のみかん

お接待で頂いたミカンたち。それぞれに個性がある。

私が歩いていた時期は2月から3月なのですが、みかんの産地愛媛県では、めちゃくちゃいろんな種類のみかんをいただきました。どれとどれを交配させたものがこれなんだとかみかんに関する知識もやたらと増えてしまいました。どれも美味しかったのですが、私が愛媛県で食べたみかんの中で最もおいしかったのが甘平(かんぺい)というみかんです。

 

お寺にお参りした後少し休憩していたのですが、その時におばちゃんかか「これ甘平やであげるわ」といただきました。その時に初めて甘平というみかんを食べたのですが、衝撃を受けました。だいたいみかんといえば味の想像がつくと思いますが、甘平はその想像をはるかに超えてくるので衝撃を受けます。是非食べてみてください。

 

まとめ

ここでは実際に私が歩き遍路を通して体験した上で、もし歩き遍路を始める前の自分に伝えるとしたら何を伝えるかということを考えながら書き記しました。

せっかくの歩き遍路を最大限楽しむために、ここで書いたことは必ず押さえておきましょう。行く前に簡単でいいので動植物も知識を入れておく足を止めて自然に目を向けてみるご当地グルメは何があるのか調べておく現地での交流を楽しむ。ただお寺にお参りをしておしまいではなく、こうして 歩きながらの中でも何か楽しみを見つけるとより楽しい歩き遍路旅を満喫することができると思います。

ここまで読んで下さりありがとうございました。

 

こちらも併せてどうぞ!

歩き遍路コンプリートガイド

 

歩き遍路に必要な装備などはこちらにまとめてあるので参考にしてください!

歩き遍路コンプリートガイド~準備編~

 

歩き遍路コンプリートガイド~お遍路基礎スタイル~